中川政七商店は、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンを掲げ、暮らしに寄り添う工芸品の製造・販売、そして日本各地の工芸メーカーの支援に取り組んでいます。一方で、若年層には、中川政七商店や工芸品の認知度が低いというのが現状です。今回のテーマでは、学生のみなさんの感性で“工芸のある暮らし”をもう一度とらえ直し、若い世代にも身近に感じられるような仕掛けを探っていきます。
担当の藤田さんは、モノづくりの現場に足を運ぶなかで印象的な体験があったと話します。
「ある現場を訪ねた際、ひたすら紙にハンコを押すという時間がありました。機械化すればすぐに終わる作業だけれど、手で押すことで、作業の合間に他愛のない会話が生まれていて。その時間がとても豊かに感じられたんです」
便利さの裏側にある、時間がかかるもののなかにこそある価値。それは、奈良というまちにも通じるものかもしれません。長い時間を感じられるまちだからこそ、都市にはないやわらかな時間の流れや、心地よい空気感があります。“手仕事”の価値を考えることは、奈良の価値を考えることにもつながりそうですね。
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